資金の運用は人からAIへ!進化するヘッジファンドの正体に迫る


人口知能

経済ニュースを見ていると、ヘッジファンドという言葉がよく出てきます。
そのため、ヘッジファンドという言葉を聞くと、

「何か投資にものすごく詳しい人達の集まり?」

と思う人も多いのではないでしょうか。

こんにちは、FX勉強中の大輔です!
今回は、ヘ、ヘ、ヘックション!

どうしたの、大輔くん。
もしかして、花粉症?

ヘッジファンドといおうとしたら、くしゃみが出ちゃいました。

ヘッジファンドと花粉症。
どちらも強敵よ!

リサさんのいうとおり、ヘッジファンドは僕たちのように個人で投資を行っている投資家にとっては強敵です。
FXの資金を守るためにも、ヘッジファンドが仕掛けてくる戦略を知って対策を練ることが大切です。
今回は、ヘッジファンドについて一緒に見ていきましょう!

ヘッジファンドとは

ヘッジファンドとは一体何でしょうか?
ヘッジファンドとは、集めた資金を運用して生み出した利益を顧客に分配する組織のことです。
そして、資金の運用は投資のプロたちが行っています。

ちなみに、ヘッジファンドという名前の由来は、リスクヘッジのために空売りをしていたことにあります。
ヘッジは英語で「hedge」と書き、「避ける」という意味です。
ヘッジファンドの仕組みを図にすると次のようになります。

ヘッジファンドの仕組み

1.まず、資金は、投資のプロたちが機関投資家や富裕層から集めます。
2.次に、市場変動リスクを避けるためにいろいろな取引手法を使って、資金を運用し、利益を出します。
3.そうして出した利益を顧客である機関投資家や富裕層の人々に分配するんですね。

そもそも、ヘッジファンドはいつから存在するようになったのでしょうか?
ヘッジファンドは、1949年にアメリカの社会学者アルフレッド・ウィンスロー・ジョーンズによって設立されたファンドが最初であるといわれています。

また、現在の世界最大のヘッジファンドは「ブリッジウォーター」という運用会社です。
その運用額は700億ドル、日本円にすると7兆7千億円を超えるといわれています。

うーん、なんだかヘッジファンドは投資信託に似ていますよね。
しかし、ヘッジファンドと投資信託は全くといってもいいほど、別物です。
では、ヘッジファンドと投資信託はどこが違うのでしょうか?

 

投資信託との違い

ヘッジファンドと投資信託の違いをまとめてみました。
下の表を見て下さい。

投資信託

ヘッジファンド

共通点

預けた資金をプロが運用し、利益を顧客に分配

相違点

本質

金融商品

運用する組織

運用目標

相対収益

絶対収益

募集形式

公募

私募

投資方法

「買い」のみ

「売り」と「買い」

顧客

一般投資家

機関投資家、富裕層

手数料

購入手数料と信託報酬

機関投資家、成功報酬

投資対象

債券や株がメイン

全ての金融デリバティブ商品

必要資金

少額(大体1万円から)

高額(数千万円以上)

この表の共通点を補足しますと、預けた資金をプロのトレーダーが運用し、出した利益を分配するという点で、どちらも投資信託であるということができます。
しかし、投資信託は一般的に、銀行や証券会社などが販売している金融商品のことを指します。
一方、ヘッジファンドは、通常は資金を運用している組織のことを指すという点で、一般の投資信託とは本質的に異なるのです。

次に上の表の相違点を補足します。
まず、運用目標を見てみましょう。

投資信託の場合、相対収益で評価されます。
相対収益とは「ベンチマークを上回る成績を出せばよい」ということを意味します。

ベンチマークとは市場平均を示す指標のことです。
そして、ベンチマークに使用されるのは、日経平均株価やTOPIXなどの指数です。

つまり、投資信託は日経平均株価などの指数を上回る運用成績であればよいとされます。
そのため、市場全体が値下がりして損失が出ても評価されます。

例えば、日経平均株価が10%下落、投資信託が8%下落したとします。
この場合、投資信託は日経平均株価よりも下落率は低いです。
そのため、損失が出ていても投資信託の運用成績は良いと評価されるのです。

一方、ヘッジファンドの場合、運用目標は絶対収益で評価されます。
絶対収益とは「相場がどのように変動しても、利益を絶対に出さなければならないこと」を意味します。

次に募集形式です。
投資信託は公募、ヘッジファンドは私募という形式をとります。

公募とは、不特定多数の投資家を対象に資金を集めるという形式です。
私募とは富裕層や機関投資家など特定の投資家から資金を集めることをいいます。

最後に手数料です。
投資信託の手数料は、購入手数料と信託報酬です。

購入手数料は、顧客が投資信託を購入するときに支払う手数料。
信託報酬は、投資信託を1年間運用管理した場合にかかる費用を意味します。

一方ヘッジファンドの場合、信託報酬はありません。
しかし、顧客は購入手数料とは別に、成功報酬をヘッジファンドに支払う必要があります。
成功報酬の計算方法は、運用利益の増加に比例するのが一般的です。

このように、ヘッジファンドと一般の投資信託は似ていますが、ほとんど違うものなんです。

 

ヘッジファンドの種類と投資戦略

ヘッジファンドは、世界に8,000ほど存在するといわれており、投資判断をするトレーダーが人かコンピューターかで、ヘッジファンドを大きく分類することができます。
コンピューターがトレーダーであるヘッジファンドはクォンツ系ヘッジファンドと呼ばれています。
ちなみに、クォンツとは高度な数学を用いた手法を活用して、金融商品や市場などを分析・評価する方法です。

近年では、人が投資判断をするよりも、コンピューターが投資判断をする方がより大きい利益を出せるようになってきました。
そのため、将来的にほとんどのヘッジファンドではトレーダーがAI(人工知能)に変わるといわれています。

あの世界最大級の投資銀行ゴールドマン・サックスでも、トレーダーが人からコンピューターに置き換わっています。
ゴールドマン・サックスでは、トレーダーが2000年のときには600人いましたが、2017年にはわずか2人だけです。
解雇されたトレーダーのかわりにコンピューターエンジニア200人が採用され、通貨取引や株取引などをプログラムで運用しているのです。

プログラム

またヘッジファンドは、メインに使う投資戦略によって分類されます。
そして、FXを使って利益を出すヘッジファンドとしては、次の2種類のヘッジファンドが代表的です。

1.マクロ系ヘッジファンド

2.モデル系ヘッジファンド

では、この2つを順に見ていきましょう!

 

 マクロ系ヘッジファンドとその対策

マクロ系ヘッジファンドとは、グローバルマクロ戦略をメインの投資戦略とし、ファンダメンタルズ分析を重視してトレードするファンドです。

「グローバルマクロ戦略」とは、世界の経済社会全体の動きを予測し、為替や株式など複数の金融商品に投資する戦略のことです。

具体的にいいますとマクロ系ヘッジファンドは、まず各国の政策金利動向や経済指標などのマクロ指標をもとに、「ファンダメンタルズ分析」をして、将来の値動きを予想します。
その予想に基づいて、マクロ系ヘッジファンドが独自に算出した理論価格と実際の市場価格を比較し、割安・割高を判断して、取引をするのです。

一例をあげますと、次のようなトレードを何度も繰り返してきます。

理論価格よりも円高方向に行き過ぎていると判断すれば、特定のレートで「買い」

・円安方向に行き過ぎていると判断すれば、「売り」

このようなトレードの場合、為替相場のチャート図はレンジ相場のようになります
下の図はそのイメージ図です。

ヘッジファンドの仕掛け

そのほか、マクロ系ヘッジファンドは、円キャリートレードも頻繁に行ってきます。
ちなみに、円キャリートレードとは、長期にわたってスワップポイントを得るために、円を売って外貨を買う取引のことです。

このようにマクロ系ヘッジファンドは、特定のレートで、他のヘッジファンドよりも比較的長期にわたって、売買を仕掛けてきます。
では、マクロ系ヘッジファンドが仕掛けてきたことに気づいた場合、どのような行動をすればよいのでしょうか?

その場合は、まず仕掛けているレートを見つけ、そのレートを目安に利益確定やロスカットのラインを設定することで、大きな損失を回避する可能性が高くなります。

 

モデル系ヘッジファンドとその対策

モデル系ヘッジファンドとは、テクニカル分析を重視した投資戦略を用いるファンドです。

テクニカル分析では、チャートから投資家の心理状態を分析して、今後の値動きを予測します。
つまり、その投資家の心理状態の分析と今後の値動きを、コンピューターのアルゴリズムを使って予測し、短期間に人間の限界を超えるスピードでトレードを繰り返すのです。
ちなみにアルゴリズムとは複数の問題解決方法のうち、最適なやり方をコンピューターが計算して見つけることをいいます。

高速トレード

では、モデル系ヘッジファンドはどのタイミングで売買を仕掛けてくるのでしょうか?
モデル系ヘッジファンドは、市場参加者が少ないとき、すなわち流動性が低下したタイミングで大量の資金を使って売買をしてきます。
すると、相場は大きく変動するため、投資家たちは大きな損失を出すことがあります。

またモデル系ヘッジファンドは、ストップ狩りを仕掛けてくることも多いです。
ストップ狩りとは、相場を意図的に変動させて、相場の暴落や暴騰を引き起こして利益を出す方法です。

ストップ狩りには相場を下落させて利益を出す方法と、相場を上昇させて利益を出す方法の2種類があります。
ここでは、相場を下落させて利益を出す方法だけを説明しますね。

まず、逆指値注文がたくさん入っている損切のレート、すなわち損切ラインを探し出します。
次に、大きなイベントが発生したタイミングで、大量の売り注文を出し、意図的に損切ラインまで相場を下落させます。
すると、大量の逆指値注文が発動し、相場が急落するのです。

相場が急落後、大量の買い注文を入れ安値で通貨を購入し、利益を獲得します。
モデル系ヘッジファンドは、意図的に相場を変動させたことがバレないように仕掛けてくるので厄介です。
そのため、モデル系ヘッジファンドの動きは、投資家たちにとても警戒されているのです。

ストップ狩りについてもう少し詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ロスカット後の変動はストップ狩りかも!?発生しやすい条件とは

では、モデル系ヘッジファンドの仕掛けを回避するためには、どのような行動をすればよいのでしょうか?
正直にいいますと、売買スピードが人間の限界を超えているので、モデル系ヘッジファンドの仕掛けを回避するのは難しいです。

しかし、モデル系ヘッジファンドは流動性が低下したタイミングで仕掛けてくることが多いという特徴があります。
したがって、流動性が低下する年末年始やゴールデンウイークなどの連休前には、ポジションを保有しないようにするとよいでしょう。

 

FX会社の紹介

ヘッジファンドが仕掛けてくるのは、年に数回程度です。
そのタイミングでは、ポジションを保有せず、通常は取引コストが安く、約定力が高い以下の3社の口座で取引することをオススメします。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。 運用目標が絶対収益であるヘッジファンドは、大量の資金を使って、相場を意図的に変動させてきます。

ヘッジファンドによる仕掛けに気づくことや仕掛けによる損失を回避することは、難しいかもしれません。
しかし、ヘッジファンドの投資戦略を知ることは、ヘッジファンドによる仕掛けに気づき、大きな損失を回避することにつながるのではないでしょうか。

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