他のテクニカル指標とは違う!トレンドを一目で判断できる平均足

2018年9月17日

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FXで相場分析を行うためのインジケーター(テクニカル指標)にはさまざまなものがあります。

そのなかでも、他のインジケーターにはない優れた機能を有しているインジケーターの平均足があります。

 

「平均足ってなに?」

「平均足って他のテクニカル指標と何が違うの?」

と思われる方いるのではないでしょうか?

こんにちは、相場分析を練習している大輔です。
平均足って聞いたことないんですけど、どういうものなんですか?

平均足は一目でトレンド判断できるのよ。

 

トレンドが一目でわかるインジケーター・・・気になります。

ということで今回は平均足について紹介していきます。

僕と一緒に平均足のメリットやデメリットについて見ていきましょう。

 

他のインジケーターとは異なる指標

平均足は一見するとローソク足そのままのような形状をしたチャートですが、ローソク足の始値と終値を修正したインジケーターです。

 

平均足

平均足は陽線と陰線の連続性に焦点が置かれている点で異なります。

平均足を活用するメリットはなんといっても「トレンドが一目で判断できる」ことです。

他のインジケーターでもトレンドを把握できるものはありますが、一目で判断できるという点において平均足の右に出るものはありません。

 

トレンドの判断方法も比較的簡単で、陽線が連続していれば上昇トレンドと判断します

反対に、陰線が連続していれば下降トレンドです。

ローソク足ではトレンドが発生していても、チャート上には陽線と陰線が入り乱れていて連続性のないケースが多いです。

 

しかし、平均足では上昇トレンドは陽線、下降トレンドでは陰線がほぼ連続して並ぶチャートとなります。

さらに、平均足のヒゲの長さについてはローソク足とほぼ等しくなっているので、部分的にローソク足の代替えとしても機能するのです。

 

平均足を利用したトレード分析は非常にシンプルかつ明快なので判断に悩むケースが少なく、FX初心者や順張りに向いているインジケーターだといえます。

また、平均足の意味するところはローソク足とそれほど変わりませんが、始値と終値を修正した平均値を活用している指標のため、だましが少ない点も特徴です。

 

平均足が形成される流れ

ローソク足が形成されるには「始値」「高値」「安値」「終値」の4つの価格が必要です。

平均足を計算するときも、これら4つの値を参考にします。

ローソク足と平均足の算出方法の違いは、始値と終値の扱いです。

 

算出方法

始値は一本前の足の実体値の半分からスタートして、終値はその足の始値、高値、安値、終値を足して4で割る価格(平均値)となるのです。

平均足を参考にするときに注意しなければいけないのは、「前の足の終値と次の足の始値には必ず開きがある」ということです。

 

ローソク足で同じようなケースが発生すると窓開けと呼ばれ、重要な売買サインの1つだとみなされます。

しかし、平均足の場合は計算の都合上、毎回前の足の終値と次の足の始値に開きがあります。平均足とローソク足を混同してトレードを行わないように気を付けましょう。

 

平均足のメリット

平均足のメリットとしてまず挙げられるのは「トレンドをシンプルに把握できる」ということです。

ローソク足ではたとえトレンドがでていても陽線や陰線が長い間続くことはあまりありません。

相場の参加者の利益確定や損切りなどの思惑によって、上昇トレンドでも上がったり下がったりを繰り返しながら価格が推移していくからです。

 

しかし、平均足では始値と終値の計算でローソク足とは違った方法を用いているため、上昇トレンドでは陽線が続きやすく、下降トレンドでは陰線が続きやすいです。

トレンド転換を起こすまでは自信をもってポジションを保有し続けられます。

 

また、平均足ではひげにも注目します。

平均足のひげにトレンドの方向性がヒゲに強く表れるためです。

基本的には上昇トレンドでは上ヒゲが発生しやすく、下降トレンドでは下ヒゲが発生しやすいといわれています。

 

また、大きなトレンドに乗ってトレードを行うと、細かいだましを無視できます。

自信をもってポジションを保有できれば利益を拡大しやすいですし、細かいだましを無視できれば損切りの回数も少なくなるはずです。

 

投資の鉄則として「トレンドの波に乗る」「損小利大を心がける」というものがありますが、平均足はそのいずれにも適したインジケーターだといえます。

 

平均足のデメリット

平均足は非常に便利な指標ですが、どのインジケーターにも一長一短があるとおり、残念ながらデメリットもあります。

平均足のデメリットに挙げられるのは、「現在の価格や実際の始値と終値が分からない」ことです。

 

ローソク足は始値や終値にも特に計算はしないで、相場で実際に取引された価格そのままを反映しています。

しかし、平均足は仕組み上、どうしても始値と終値に計算式を当てはめなければいけないので、実際の価格と乖離してしまいます。

そのため、急激な相場変動が起こった際には状況を把握しづらいという点はデメリットです。

 

スキャルピングなどの決済までに一刻を争うようなトレード手法にはあまり向いていないインジケーターだといえます。

また、正確な始値や終値が反映されていないということは、正確なトレンドラインやサポートラインも引けないということです。

 

そのため、平均足だけ参考にしてしまってはエントリーポイントとなる価格帯をピンポイントで見分けるのは難しいです。

つまり、平均足を有効に活用するためには、ローソク足と一緒に活用することが大切です。

 

通常のトレードや相場の急変時にはローソク足を使用して、トレンドが発生したときや比較的余裕のある中長期的な投資方法を思案するときに平均足を活用することがおすすめになります。

 

陽線の連続は上昇トレンド

平均足のトレンド分析は非常にシンプルで、基本中の基本とも呼べるのが「陽線の連続は上昇トレンド」だということです。

 

平均足上昇トレンド

陽線が発生している状態は「始値よりも終値が高い状態」を表しています。

平均足の始値は前の足の始値と終値の半分です。

それに対して終値の計算式は「始値、高値、安値、終値」のすべての平均値となっています。

 

つまり、実際の価格はどうであれ、前の足よりも相場において「売りよりも買いが強い状態」を表しているのです。

ローソク足では実際に取引があった価格しか表しておらず、始値よりも終値が安ければ陰線が表示されます。

 

しかし、たとえ陰線であっても始値が前日終値との間に窓を開けていた場合、前日比は高くなっているケースがあるのです。

 

たとえば、前日始値が950円、終値が1,000円のケースで、本日の始値(高値)が1,100円、終値(安値)が1,050円だった場合、ローソク足では本日の取引は陰線となります。

ところが平均足では、本日の始値が975円となり、終値は1,075円となるため陽線が出現するのです。

 

平均足では純粋に価格が前の足よりも高くなっているかどうかを陽線、または陰線を活用して一目で分かるようになっています。

そのため、陽線が連続して発生しているということは上昇トレンドが発生すると判断できるのです。

 

陰線の連続は下降トレンド

陽線の連続が上昇トレンドの発生を意味しているのに対して、陰線の連続は下降トレンドが発生しているのを表しています。

なぜなら、陽線のときと同様に陰線が表れるのは、「始値よりも終値のほうが安い」ことを意味しているからです。

 

平均足下降トレンド

始値よりも終値のほうが価格が安い状態が続くということは、一般的に市場参加者の売り圧力が強いと考えられ、下降トレンドであると判断されます。

 

ローソク足では始値や終値は実際の取引価格でしか表示されません。

そのため、前の足との間に下側へ窓が開いているケースでは、前の足よりも価格が下落しているにもかかわらず、始値よりも価格が上昇していれば陽線が表示されてしまうケースがあるのです。

陽線が出現することで、見た目だけでは「下げ止まった」または「上昇トレンドへの転換点ではないか」という疑念が生じてしまうでしょう。

 

しかし、平均足では陰線が表示されるため、悩むケースは少ないです。

たとえば、前日始値が1,000円、終値が950円のケースで、本日の始値(安値)が800円、終値(高値)が900円だった場合、ローソク足では本日の取引は100円分の陽線となります。

 

ところが平均足では、本日の始値が975円となり、終値は850円となるため陰線が出現するのです。

このように、計算方法が異なるためローソク足よりも平均足のほうがトレンドを一目で判断するという点において優れています。

 

上ヒゲ陽線の連続は強い上昇トレンド

平均足の機能は上昇トレンドや下降トレンドを判断するだけではありません。

ヒゲをよく分析することで、トレンドの強さまで判断できてしまいます。

 

平均足では陽線が続くと上昇トレンドと判断できますが、その陽線に上ヒゲが連続して出ている場合は強力な上昇トレンドが発生しているケースが多いです。

上ヒゲとは実態よりも上に飛び出ている線のことで、足の時間軸のなかで終値よりも高値をつけた場合に発生します。

 

たとえば、始値1,000円、高値1,050円、安値950円、終値1,000円であれば、平均足の実態は1,000円でしかありませんが、上ヒゲは1,050円のところまで伸びているのです。

上昇トレンド時に上ヒゲ陽線が連続して発生していると、上昇の角度が右上に急激に上がっているチャートが多くみられます。

つまり、強い上昇トレンドが発生しているのです。

 

トレンドの強さを確認できると、自信をもったトレードが可能になります。

適切なレバレッジを保ったトレードを心がけることはFXで勝つためには大切です。

 

下ヒゲ陰線の連続は強い下降トレンド

上ヒゲ陽線の連続が強い上昇トレンドを表すのとは反対に、下ひげ陰線の連続は強い下降トレンドを示します。

下ヒゲとは足の実体よりも下に出ている線のことで、足の時間軸のなかで終値よりも安値をつけた場合に発生します。

 

たとえば、始値1,000円、高値1,050円、安値950円、終値1,000円であれば平均足の実態は1,000円ですが、下ヒゲは950円のところまで伸びているのです。

下降トレンドが発生しているときに下ヒゲ陰線が連続していると、下降の角度が右下に急激に下がっているチャートが多くみられます。

つまり、強力な下降トレンドが発生しているのです。

 

FXは差金決済を採用しているので、他の投資の現物取引と違って「売りからエントリーできる」というのもメリットの一つです。

上ヒゲ陽線の連続と同じように、下ヒゲ陰線が連続していたら自信をもって「戻り売り」でトレードを行うことをおすすめします。

 

ただし、いくら強いトレンドが発生していても、いつかは終了します。

トレンド転換の変わり目を平均足でしっかりと確認しておくことが大切です。

陽線の連続は強い上昇トレンド、陰線の連続は強い下降トレンドは覚えやすいです!

 

陽線の下ヒゲは上昇トレンドの陰りのサイン

陽線の上ヒゲが続くときは強い上昇トレンドが発生していますが、強い上昇トレンドはいつまでも続くものではありません。

どれだけ強い上昇トレンドであっても徐々に勢いは弱まり、いつかは下降トレンドに移行します。

 

平均足では強い上昇トレンドの終わりのサインも表示されますので、見逃さないようにしましょう。

強い上昇トレンドの終わりのサインは「陽線の下ひげ」が出現したときです。

陽線とは始値よりも終値が高い状態のローソク足です。

 

たとえば、平均足では前の足の始値が1,000円、終値が1,050円だった場合、次の足の始値は1,025円です。

次の足の高値が1,075円、安値が975円、終値が1,045円だった場合、平均足の終値は1,030円となり、5円分の陽線が出現します。

 

しかし、安値が975円であるため、終値との差である55円分の下ひげが発生するのです。このような状態になると、上昇トレンドに陰りがでてきているサインだといわれています。

実際に陽線の下ヒゲが発生すると急上昇していたチャートの勢いが弱まり、水平に近い角度になるケースが多いです。

 

その後のトレンドは再度上昇トレンドになる可能性もありますが、トレンド転換して下降トレンドになる可能性も捨てきれません。

いずれにしても、陽線の下ヒゲが発生したら注意しながらトレードを行うようにしましょう。

 

陰線の上ヒゲは下降トレンドの陰りのサイン

下ヒゲ陰線の連続は強い下降トレンドが発生しているといえますが、チャートを眺めていると下降トレンドにおいて陰線の上ヒゲが続いているケースがあります。

ほとんどの場合で、陰線の上ヒゲが発生している近辺では下落している勢いが弱まり、水平に近い角度になっているのに気が付くでしょう。

 

一般的に陰線の上ヒゲが発生すると、下降トレンドの勢いに陰りが出てきた証拠だといわれています。

そもそも陰線が発生するということは、始値よりも終値の価格が安い状態です。

 

たとえば、始値は1,025円だった場合で、高値が1,075円、安値が925円、終値が975円だった場合、平均足の終値は1,000円となり、陰線が出現します。

しかし、高値が1,075円であるため、終値との差である75円分の上ヒゲが発生するのです。

 

このような状態になると、下降トレンドの勢いに陰りがでてきており、トレンド転換のサインになるといわれています。

ただし、陰線の上ヒゲが発生したからといって必ずしも下降トレンドが終わるわけではありません。

 

一時的に勢いが弱まっても再度下降トレンドが発生する可能性もあるため、過度なレバレッジを掛けて勝負することは避けて、慎重に様子を見て判断しましょう。

 

気迷い状態の平均足

平均足ではトレンドの向きや強さを一目で判断できます。

しかし、相場は常にトレンドが出ているわけではありません。市場参加者の心理状態によっては「今後どちらの方向へ向かうか迷っている状態」になるケースもあります。

 

平均足は市場が気迷い状態に陥っているケースでもチャート上で判断が可能です。

「平均足の実体が前の足よりも短くなる」「足の上下にヒゲが出ている」というようなケースは、一般的に気迷い相場が発生していると考えられます。

 

実体が短くなるということは、始値と終値の差があまりなかったということです。

トレンドに勢いがあるケースでは、足の時間軸のなかで大きく価格は動きます。

しかし、トレンドに勢いがなくなってくると足の時間軸のなかで価格差が少なくなって、結果的に実態が短くなりがちです。

 

たとえば、平均足の始値が1,000円、高値が1,050円、安値が950円、終値が1,000円だとすると、まるで始値と終値の価格差がなく、まるで十字線のような足となります。

このような線が頻繁に見られるようになると、必然的にチャートの角度は水平に近くなり、勢いが鈍っているように見えるでしょう。

 

また、上下にヒゲが発生するのも、実体が短くなるのと同じ理屈です。

平均足では、強い上昇トレンドが発生しているときほど、実体に対して上ヒゲのみが発生している足が表示されやすくなります。

 

しかし、陽線の下ヒゲは「上昇トレンドの陰りのサイン」であるように、上下にヒゲが発生してしまうと勢いがなくなってくるケースが多いです。

陽線の上ヒゲと陽線の下ヒゲが同時に発生しているため、今後の相場がどうなるか判断に迷う気迷い相場が発生しているといえます。

 

長い時間軸を使うことでだましを防ぐ

平均足はローソク足と同じように5分足などの短い時間軸だけでなく、日足や週足といった比較的長い時間軸でも表示が可能です。

どちらを利用すると良いかについては、トレードスタイルによって異なるため一概にはいえません。

 

しかし、初心者におすすめなのは長い時間軸を使ってトレードを行う方法です。

なぜ、長い時間軸のほうがよいかというと、トレンドの方向性や勢いを判断しやすく、だましを防ぐ可能性が高いからです。

市場において相場は利益確定や買いでのエントリーなどによって常に上下に変動しています。

 

1分足などの短い足では、1つの足のなかでそれほど大きく価格が動くことは少ないため、特定のトレーダーのちょっと大きな売買で陽線や陰線が簡単に変わってしまうのです。

しかし、日足や週足のような比較的長い時間軸になるほど、相場の参加者全体の総意が反映されやすくなります。

そして大きなトレンドが表れやすくなりだましの発生も少なくなるのです。

 

ただし、短い時間軸の平均足がまったく使えないかというと、そうではありません。

長い時間軸で使ったほうが、だまされにくく損小利大のトレードが行いやすいですが、大切なのは自分のトレード手法に合った時間軸を使うことだといえます。

 

2つ以上の平均足を組み合わせる

平均足の分析精度を高めていく方法には、「複数の平均足を組み合わせる」というものがあります。

異なる時間軸の平均足を組み合わせることで、より正確にトレンドを把握できるようになります。

 

そこで、大切なのは「長い時間軸を参考にする」ことです。

たとえば、10分足や15分足のように比較的短い足でトレードをしている場合、8時間足や日足のような長い時間軸の足を組み合わせることで勝率がアップします。

短い足と長い足の両方が同じトレンドを向いているときがチャンスです。

 

なぜなら、大きなトレンドに逆らっていなければ損失が大きく膨らむ可能性が少なく、損切ポイントまで価格が下がる可能性が少ないからです。

 

具体的には、まず日足などの長い足でトレンドの方向性を確認しておきます。

そうすることで、基本的に上昇トレンドであれば「買い」、下降トレンドであれば「売り」からエントリーすることを確認できるのです。

 

その後、1時間足などのより短い足を使って、エントリーポイントを探します。

基本的に上昇トレンドであれば一時的に価格が下落した「押し目」、下降トレンドであれば一時的に価格が上昇した「戻り高値」を狙ってトレードしましょう

 

平均足は順張りに向いている

平均足はトレンドを一目で知るためにとても有効な手段です。

しかし、実際の価格が足に反映されていないため、注意しなければいけません。

 

たとえば、平均足はトレンドにそったトレードを行う「順張り」には向いていますが、トレンドの反転を狙って取引を行う「逆張り」には向いていません

なぜなら、上昇トレンドの場合、ローソク足では陰線がでて相場が反転しそうなケースでも、平均足では陽線のままトレンドが継続するようなチャートになるケースがあるからです。

 

仮に、複数の平均足を利用して逆張りを行って勝ったとしても、ローソク足で行う場合と比べて利益が少なくなるケースが多いです。

また上級者には、どのような相場でも利益を出すことができる人もいますが、そんな人はごく一部の人間です。

 

初心者トレーダーは無理をせず、平均足を使うならばトレンドに乗った順張りで少しずつ利益を出していきましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は平均足についてご紹介してきました。

 

平均足は始値と終値を修正したインジケーターです。

利益を稼ぐためにも平均足で大きなトレンドを押さえておくことで、エントリーポイントを間違ったとしても損切りしなくてもいい可能性が高くなります。

 

またトレンドをしっかりと押さえるためにも、平均足だけでなくその他のインジケーターとともに活用してみてください。

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