FXは資金管理が重要!初心者にもわかりやすい資金管理講座
毎回1度の損失が大きすぎて、資金がどんどん減っていきます。
どうしよう……。
大輔くん、しっかり損切りラインを決めて取引してる?
えーと……していないです。
っていうか、マイナスになると損失を確定させるのに躊躇しちゃって……。
気持ちは分かるけど、損切りは資金管理をコントロールするうえで大切よ。
まずは損をおさえるためのリスク管理について学んでいきましょう。
今回はFX取引するなら、必須といわれる資金管理について紹介していきます。
資金管理は損失によるリスクを回避するための「リスク管理」が大きなウエイトを占めています。
まずはFXにおける資金管理の方法について詳しくみていきましょう。
資金管理が大切な理由
FXにおける勝つためには3つの要素が重要です。
- Mind(マインド)・・・精神的な面(メンタル)
- Method(メソッド)・・・トレードをおこなう手法
- Management(マネジメント)・・・資金管理
以上の3つが上手く機能することで、FXの世界で成功を収めることができるといわれています。
なかでも資金管理をしっかりおこなえば、たとえ負けても財産を全部失うという事態を避ける確率を大きく上げることができます。
FXで負けている人の大半がこの資金管理を怠っているといわれ、FX初心者~上級者まで資金管理はとても大切なのです。
一度に取引する金額を決める
まず、FX取引をおこなう上で一度に取引する金額を決めることが重要です。
FXは自分が持っている資金以上の金額の取引をすることができるレバレッジがあります。
大きな利益を追求したいと思っている人は、「高倍率のレバレッジで取引したい」と考えることでしょう。
しかし、ハイレバレッジによる取引は負けたときの損失額も大きくなります。
また、利益額を大きくしたいがために投資金額として自分の持っている財産をつぎ込むこともいけません。
いくらギャンブラーの血が騒ぐからといって、後先考えずに突っ走ることは損失を大きくさせる原因にもなります。
これらのことが起きた場合、もうFXを続けることができません。
そのため、一度で取引する金額を決めることによって、損失を最小限に抑えながら利益を積み重ねていくことが大事です。
複数口座を開設
FXでは、重要な経済指標や要人の発言などの影響により取引注文が殺到し、FX会社のサーバーがダウンする場合があります。
そのとき、トレーダーのなかには不安になり「口座から出金したい」と考える人もいるでしょう。
しかし、サーバがダウンしている状況では出金を受け付けてくれない場合が多くあります。
仮にすべての資金をサーバダウンしているFX会社ひとつに入金し、ポジションを保有していた場合には、大きな損失を出してしまう恐れがあるのです。
そのため、FXでは複数の口座に資金を分けて資金管理しておくことが重要になります。
複数のFX口座を開設し、資金を分散させることで資金の損失を最小限に抑えることが可能になるのです。
どうしても取引したい人は別のFX口座で分散させた資金を利用して、通貨単位や通貨ペアを変えて取引することもできるでしょう。
さらに複数のFX口座開設は資金管理ができるだけにはとどまらず、ほかのFX会社の為替情報や取引ツールの利用、キャッシュバックなどのキャンペーンも受けることができます。
複数の口座開設におすすめのFX会社 | ||
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GMOクリック証券 | ||
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FXプライムbyGMO | ||
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ヒロセ通商 | ||
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損切りを躊躇しない
FXに損失を最小限にするために一定の含み損失で決済する損切りがあります。
この損切りはFX取引において、損切りのある・なしは大きく損益に関わり、資金管理する上でとても重要です。
損切りを躊躇して相場が逆行し続ければ、諦めて損切りした時点では許容損失額を大幅に超えてしまいます。
また資金管理不足によって、保有しているポジションの含み損が原因で証拠金維持率が低下し、強制ロスカットされてしまうことにもなりかねません。
そのため、以下の2つの項目で損切りラインを設定する必要があります。
2%ルールで許容損失額を固定
FXの資金管理において「2%ルール」というものがあります。
これは「一度の取引で資金額の2%までしか損失を許容してはいけない」というものです。
なぜ2%かというと、それくらいの損失率にしておくのが残りの資金で回復していくためにちょうどいいと先人が判断した結果です。
このルールはFXの古典書ともいわれる『投資苑2』に書かれています。
例えば、証拠金10万円で取引を始める場合、その2%は100,000円×0.02で2,000円です。
ということで2,000円までが許容できる損失額になります。
もし、この取引で負けて2,000円を失ったとすると、残りの資金は98,000円になります。
次に取引するときは98,000円の資金で、98,000円×0.02=1,960円となり、1,960円が許容できる損失額です。
2%以内ですので、人によってはもっと少なく、1%にしている人もいます。
初心者の方は1%から始めるのがおすすめです。
また2%より上に設定する人もいますが、それはかなりFX慣れした人や、資金がたくさんある人(あるいは向こう見ずなギャンブラー)がすることなので、基本的にはこの2%ルールを守っていきましょう!
損切り幅を決める
損切り幅とは、許容損失額に相当するpipsがどれくらいあるかということです。
具体的には、エントリーポイントから何pips動いた時点が損切りポイントかを示す「幅」になります。
例えば、ドル円における取引の場合は資金額が100万円の場合、許容損失額は2%の2万円です。
1ドル=100円であれば、資金100万円で取引できるのは1万通貨になります。
そして、通貨数量が増えるごとに損切り幅(pips)も変わってきます。
100pipsは日本円でいうと1円になるので、1lotの取引の場合は相場が200pips=2円期待と逆行したら損切りを実行するということになります。
また資金額10万円の場合、取引できる通貨数量は1,000通貨での損切り幅は以下のようになります。
そして、初心者の方は1,000通貨単位以下から取引を始めることがおすすめです。
取引数量を2lot、3lotと増やすと、レバレッジも2倍、3倍と利かせなければならず、資金管理も難しくなります。
初心者は資金管理に慣れるために10万円から始めよう
FXを始めたばかりの方であれば、資金管理を徹底的に意識していくために10万円から始めることをおすすめします。
大きく利益を稼ぎたいからといって、いきなり大金で始めてしまうと、様々な誘惑や不安でまともにルールが徹底できないこともあります。
そのため、損切り幅や利益幅をルール的に守っていくためにも、まずは資金10万円で資金管理の練習からはじめてみましょう。
10万円から始めるメリットや、おすすめの口座についてはこちらで詳しく解説しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はFXで取引するうえで大切な資金管理について紹介してきました。
資金管理はFXで利益をあげ続けるために欠かせない要素です。
自己資金を失ってしまってはFXを続けることすらできなくなってしまいます。
- 一度に取引する金額を決めて、損失を最小限に抑えながら利益を積むことが大事
- 損切りポイントで躊躇せず、許容損失額以内で決済することが大事
- 損切りラインは「2%ルール」と「損切り幅」を考えて設定しよう