他国との連動制が勝利の鍵!?「ニュージーランドドル」を解説!
みなさんは、ニュージーランドドルという通貨をご存知でしょうか? 高金利通貨としての人気や、他国との連動制で相場が動くという、面白い特徴を持った通貨です。 しかし、実際にニュージーランドドルの取引をおこなったことがない方は、
「ただ高金利なだけの通貨なんてほかにもあるのでは?」 「他国との連動制ってどういうこと?」
と疑問に思われる部分もあるのではないでしょうか。
こんにちは、FXを勉強中の大輔です! ニュージーランドドルって聞いたことはあるんですけど、どういった通貨なんですか?
ニュージーランドドルは、高金利で連動制の高さが魅力の通貨よ。 ドルやユーロほどではないけど、一定の人気がある通貨ね。
高金利はわかるんですけど、連動制の高さっていったいどういった意味なんですか?
連動制の高さというのは、他国の通貨の動きと連動して、こっちの通貨も高い可能性で相場に影響を受けることよ。
他国の通貨の動きが影響するなんて、なんだか面白そうな通貨の雰囲気がしてきました! ということで、今回は僕と一緒にニュージーランドドルについて、勉強していきましょう!
目次
ニュージーランドドルとは?
FXで取引をしている方で、おもにニュージーランドドルの取引をしているという方は、少ないのではないでしょうか? ニュージーランドドルは、ドルやユーロほどメジャーな通貨でありませんが、FX取引をおこなっている方のなかでは、一定の人気がある魅力的な通貨です。
では、そんなニュージーランドドルとは、いったいどういった通貨なのかをご紹介します!
ニュージーランドドルの特徴
ニュージーランドドルとは、ニュージーランドが発行している通貨のことです。 一般的に「NZD」や「キウィ」と呼ばれています。 キウィという名称は、ニュージーランドの国鳥である「キーウィ」や、名物の果物である「キウイ」から名付けられたと言われています。
ニュージーランドドルの金利は、基本的に高めに設定されていることが多いです。 先進国の通貨としては、1.75%と比較的金利の高い通貨となっています。(2018年12月31日時点) 理由として、ニュージーランドは先進国でありながら、経済規模が小さく流動性も低いことが関係しています。 そのため、国外からの投資を目的として、高金利になりやすくなっているのです。
また、隣国であるオーストラリアとの経済的な関係が強く、豪ドルの相場変動にあわせて、ニュージーランドドルも後追いで相場が変動するという特徴があります。
資源国通貨
ニュージーランドドルは、資源国通貨としての側面も持っています。 資源国通貨とは、自国で産出した農産物や鉱物などを輸出品としている国が、発行している通貨のことです。 ニュージーランドドル以外にも、豪ドルやカナダドルが資源国通貨として有名です。
ニュージーランドは、おもに農産物や畜産物を輸出することで、経済を大きく支えています。 それに関係して、資源国通貨であるニュージーランドドルは、輸出先の景気や商品市場の状況によって大きく影響を受けるといった特徴があるのです。
とくにニュージーランドは、フォンテラと呼ばれる酪農協同組合の経済規模に対する比率が、非常に大きくなっています。 そのため、フォンテラの動向がニュージーランドドルの相場を決定していると言っても、過言ではありません。
ニュージーランドドルのメリット・デメリットとは?
ニュージーランドドルの特徴がわかったところで、ニュージーランドドルをFXで取引するメリット・デメリットが気になりませんか? そこで、紹介したニュージーランドドルの特徴を踏まえつつ、メリット・デメリットを解説していきます!
メリット
ニュージーランドドルを取引するメリットには、「高金利」と「豪ドルとの連動制」の2つが挙げられます。
・高金利 ニュージーランドドルは、先進国のなかでも高金利な通貨です。 高金利通貨として有名な「トルコリラ(24%)」や「メキシコペソ(8.25%)」と比べると、あまり魅力的に感じられないかもしれません。 しかし、トルコとメキシコは新興国なので、先進国の通貨と比べて暴落するおそれが高くなってしまいます。 一方で先進国の通貨は、新興国の通貨よりも暴落のおそれは少ないと言えるでしょう。
・豪ドルとの連動制 ニュージーランドは、オーストラリアと経済的な関係が強いことから、ニュージーランドドルと豪ドルは連動制の高い通貨ペアとなっています。 この通貨ペアは、トレンドが一度発生すると、長期間トレンド通りに相場が変動する傾向があります。 また、オーストラリアの経済状況が良く豪ドルの相場が上昇すれば、ニュージーランドドルも同じ影響を受けることが多いのです。
豪ドルについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
デメリット
ニュージーランドドルを取引するデメリットには、「流動性が低い」と「情報量が少ない」の2つが挙げられます。
・流動性が低い ニュージーランドドルは、ドルやユーロなどの取引が盛んな通貨と比べて、流動性が低くなっています。 そのため、取引量も少なくなってしまうことが多く、希望通りの価格で売買できないおそれがあるのです。
また、このことから一度に大量の取引がおこなわれると、短期間で相場が大きく動く場合もあります。 そのため、ハイリスクハイリターンな一面も、持っているという点には注意が必要です。
・情報量が少ない ニュージーランドの経済状況は、思っているよりも情報量が少なく、情報が新鮮なうちに収集することが比較的難しい国です。 情報が少ないと、輸出品の市場状況も把握しづらくなってしまうので、資源国通貨であるニュージーランドドルにおいては、痛手となってしまいます。
また、ニュージーランドの最大取引国である中国の経済状況から、影響を受けることも多いです。 中国は、ニュージーランド以上に経済情報の入手が不透明で難しい国なので、両国共に情報が少ないという点は大きなデメリットとなってしまいます。
ニュージーランドドルのおすすめトレード方法
では、実際にFXでニュージーランドドルの取引をおこなう場合、どういった方法を用いればいいのでしょうか。 さまざまな方法が考えられますが、ここではとくにおすすめな「豪ドルとの連動制を利用する」と「スワップポイントを狙う」の2つの方法をご紹介します!
豪ドルとの連動制を利用する
ニュージーランドドルは、豪ドルとの連動制が非常に高い通貨です。 豪ドルの相場が変動すれば、ニュージーランドドルも後を追うように、相場が変動することが多くあります。
また、比較的トレンドも読みやすいことが多いです。 そのため、中長期でトレンドを意識しながら取引をおこなうことで、利益を狙うことができます。 あわせて、ニュージーランドとオーストラリアの経済情報をニュースや新聞などで、しっかりと把握できる体制を整えておくのがおすすめです!
スワップポイントを狙う
ニュージーランドドルは、先進国の高金利通貨としても魅力的です。 トルコリラやメキシコペソなど、新興国の通貨であればニュージーランドドルよりも金利は高くなっています。 しかし、通貨の暴落など安定感を考えるなら、先進国の通貨であるニュージーランドドルの方が安定しているといえるのではないでしょうか。
現在、日本の金利が0.10%でニュージーランドドルの金利が1.75%(2018年12月末時点)となっています。 そのため、JPY/NZDでスワップポイント狙いがおすすめです!
スワップポイントについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
ニュージーランドドルについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? ニュージーランドドルは、先進国のなかでも高金利の通貨であり、豪ドルと非常に連動制の高い通貨です。 FX取引では、ドルやユーロなどと比べてメジャーとは言えない通貨ですが、一定の人気はあるので、これからさらに取引が盛んになることが考えられます。
しかし、流動性が低い、情報量が少ないというデメリットもあります。 ニュージーランドドルを取引する際は、こういった要素をしっかりとおさえておくことが大切です。
この記事を読んで、ニュージーランドドルに興味を持った方はぜひ一度、FXでニュージーランドドルの取引をしてみてはいかがでしょうか。