FX外国為替、英ポンドは暴れん坊!?変動率の高さにご用心


イギリスポンド アイキャッチ

 

FXでメジャーな通貨といえばドルとユーロが真っ先に思い浮かびますが、その次にくる通貨とは何でしょうか?

市場で取引量が多い通貨ランキングでは第1位がドル、第2位がユーロ、第3位は我らが日本円、そして第4位にくるのがイギリスポンドなのです。

 

「ポンドってどんな特徴があるの?」

「ポンドを使ってどんな取引ができるのかな?」

 

と、まだポンドについてよく知らず疑問に思っている方もいらっしゃることでしょう。

今回はイギリスの通貨、ポンドについてご紹介していきます。

 

こんにちは、FX勉強中の大輔です。
イギリスといえばサッカーやビートルズ、紅茶、2階建てバスなんかが有名ですよね。

そうね、他にもロイヤルファミリー、バッキンガム宮殿、ビッグベン(国会議事堂)など、イギリスの歴史と栄華を連想させるものもたくさんあるわね。
ヨーロッパの端っこの島国だけれど、大英帝国として世界中に領土を持っていた時代もあったのよ。

そうか、だから今でもポンドが世界第4位の取引量なのかな?
そんなメジャーな通貨なら僕もポンドを使って取引したいな!

大輔くん、覚悟してらっしゃい!
ポンドを甘く見ると、痛い目にあうわよ!

わぁ、ポンドよりリサさんが怖い!

でも、どうして痛い目に合うんだろう???

さて気を取り直して、早速ポンドについて一緒に見ていきましょう!

 

イギリスってどんな国?

イギリスポンドについて語る前に、イギリスという国についておさらいしていきましょう。

 

正式名称

グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国 (イギリス)

首都

ロンドン

面積

約24万3,000㎢ (日本の約3分の2)

人口

約6,600万人 (日本の約半分)

資源

油田、天然ガス田、石炭など

産業

サービス業(金融、 観光など)、製造業(自動車、航空機、電子機器など)など

輸出品/

輸出国

自動車、電子機器、原油、 石油化学製品、天然ガス、金、医薬品など

アメリカ、ドイツ、オランダ、フランス、スイスなど

輸入品/

輸入国

電子機器、自動車、金、原油、食料品など

ドイツ、中国、アメリカ、オランダ、フランスなど

 

イギリスは日本と同じ島国ですが、国土面積や人口の面において日本より3分の2~半分の規模の国です。

しかしながら、北海油田を所有しているだけでなく、2015年にはロンドン近郊に新たな油田が発見されて、石油や天然ガスなどのエネルギー資源に恵まれた国なのです。

 

経済的には世界第5位の位置についています。

また、イギリスは過去には大英帝国として世界一の領土を持つほど繁栄した歴史を持っています。

ポンド紙幣

 

 

ポンドの呼び名と表記

では次に、ポンドの呼び名と表記について説明していきますね。

 

呼び名が3つも?

FXの世界でイギリスのポンドをあらわす通貨コードはGBPです。

Great Britain Poundの省略形ですね。

呼ぶときはブリティッシュ・ポンドといいます。

 

しかし、これ以外にも呼び名が2つあるのです。

「スターリング」「ケーブル」です。

 

「スターリング」は何のことかというと、イギリスポンドの正式名称からきています。

実はポンドという通貨単位を使っている国はイギリスだけではなく、エジプトやシリアなど他数か国あるのです。

 

そういった他国のポンドと区別をつけるため、イギリスのポンドは正式名称をスターリングポンド(Sterling Pound)といい、短く「スターリング」と呼ぶことがあるということです。

スターリングポンドは「STG」と表記されGBP の代わりに用いられることもあります。

 

「ケーブル」という呼び名は、ポンド/ドルの組み合わせで使われるものです。

なぜかというと、かつてはイギリス・アメリカ間で大西洋海底ケーブルを使って為替に関する通信をしていたことに由来しています。

 

なぜ£と表記するの?

「ポンドってPoundというスペルなのになぜPに横線ではなくLに横線の£マークなの?」

と疑問に思ったことはないでしょうか?

 

イギリスでポンドとは通貨の単位であるとともに、質量の単位でもあります。

かつて銀を通貨として使用していた頃、その銀の重さ1ポンドがそのまま通貨の単位になったことが通貨単位ポンドの由来です。

 

そしてポンドが£マークで表される理由は、かつてポンドはlibraというラテン語の名称(「天秤」の意味)であったのでその頭文字であるLで表されるということなのです。

質量のポンドをあらわす記号もlibra の短縮形である「lb」ですね。

 

ポンドの特徴は?

それではここから、イギリスポンドの特徴について解説していきましょう。

 

イギリスってEU加盟国ですよね? どうしてユーロじゃないんですか?

イギリスはEUには加盟しているけれど、メリット・デメリットを考慮した結果、ユーロ導入はしないことにしたのよ。
かつては基軸通貨だったほどの自国の通貨への愛着もあったのかもしれないわね。

 

かつては基軸通貨だった

「基軸通貨」とは、国際通貨の中でも主導的な役割を持ち、国際間の金融取引において基準として採用される通貨のことをいいます。

基軸通貨となる通貨はその時代において変化し、現在の基軸通貨はアメリカドルです。

しかし、第二次世界大戦直後にアメリカドルにその座を奪われるまで、イギリスのポンドが世界の基軸通貨でした。

 

経済的にはアメリカに差をつけられていますが、現在でも金融の中心はイギリスにあります。

世界3大市場といえばニューヨーク市場、ロンドン市場、東京市場ですが、その中で取引量が圧倒的に多いのがロンドン市場なのです。

ロンドン市場は高度に発達した欧州金融市場であるため、それに伴いポンドは「流動性が高い」通貨となっています。

「流動性が高い」とは、通貨の流通量が多いことや、売り手・買い手双方の人数が数多くバランスが取れていること、またシステム的に取引がしやすい通貨に対して使われる言葉です。

 

ユーロと似た動きをする?

イギリスはユーロを導入していませんがEUに加盟しているため、ポンドもユーロに似た動きをする傾向があります。

世界の2大勢力であるドルとユーロは基本的に反対の動きをするので、「ドルが売られればユーロが買われ」、「ユーロが売られればドルが買われ」といった具合に相場が動きます。

 

そのユーロにつられてポンドもドルと反対の動きをする傾向があるといえるでしょう。

しかし一方で、ポンドはイギリス国内の情勢に左右される比率も高く、イギリスの社会情勢をしっかり把握しておかないと痛い目にあうことになります。

さらにポンド/円の場合は、ポンド/ドルとドル/円の掛け合わせのため、ドルの介入もあり値動きを読むのがなかなか難くなります。

 

じつはポンドは高金利通貨!

イギリスポンドは金利が高いのも特徴です。

金利が高い理由としては、油田などの資源を持っていて国内自給率が高く、また国内消費も盛んなので金利を下げなくても経済的に運営していけるからです。

ポンドの金利が高いことで、キャリートレードをする投資家も多くいます。

 

「キャリートレード」とは、金利の低い通貨で借り入れした資金を、金利の高い別の通貨に交換し、一定期間高金利で運用して、その金利差で利益を得る取引の手法です。

ちなみにその金利差のことをスワップポイントといいます。

 

ポンドでキャリートレードをする場合は、レバレッジを低くしたり証拠金を多めに用意するなどして、ロスカット(強制決済)されないように配慮する必要があります。

ロスカットされやすい理由は次の章でわかりますよ。

 

ロスカットについて知りたい方はこちらをご参照ください。

損失の拡大を防ぐ!ロスカットの基本的な仕組みを知ろう

 

殺人通貨?激しすぎる値動き

さて、いよいよこれがFXにおけるポンドの最大の特徴かもしれません。

ポンドといえば、値動きが激しいことで有名です。

値動きが大きいことを「ボラティリティ(価格変動率)が高い」ともいいます。

 

 

ポンドの値動きが激しい理由としては、金利が高いので投機の対象となりやすいことと、ドルやユーロに比べて流通量が少ないことが挙げられます。

流通量が少ないと投機の動向が価格に反映されやすいのです。

 

 

では値動きが激しいとは一体どれくらいなのでしょうか?

以下のローソク足チャートは2018 年10月14日から12月14日までの3か月間の値動きを示しています。

ポンドチャート

ポンド/円では1日で1~2円、多いときは3円も動くことがあります。

ドル/円だと1日50銭程度の値動きなのでドルの2~6倍も動くということになりますね。

この激しい値動きは、期待通りの方向に動けば利益が大きいけれど、その反対だと損失も大きいという「ハイリスク・ハイリターン」の取引を意味します。

 

ポンドは値動きの予想が難しい上、一気に上昇・下降するので素人が手を出すのは難しい通貨といわれています。

変動率が高く、短時間で大損をしてしまうリスクが高いので、「殺人通貨」という別名もあるほどです!

 

そんなリスキーなポンドですが、値動きの大きさをいかして為替差益を得るために向いている取引手法があります。

それは、スキャルピングデイトレードといった短期決済のトレードです。

 

「スキャルピング」とは1回の取引を数秒~数分間単位で行い、数銭~数円の小さな利益を狙う手法のことです。

「デイトレード」は、1回の取引をその日の内に終えるという手法のことをいいます。

 

ポンドは変動率が高いので長期的な予測は難しいですが、短期取引なら大損する前に決済することができますよね。

しかし、利益の薄い短期取引を何度も繰り返すので、成功させるには取引コストを抑えることがポイントになります。

FX業者を選ぶ際には、取引コストの低い(スプレッドの狭い)業者や、注文を入れたら早く反応する業者を選ぶのがおすすめです。

 

相場変動要因は?

それでは、ポンドの相場はどんなときに大きく動くのでしょうか?

以下にポンド相場を左右する経済指標について解説していきます。

 

チェックすべき経済指標

イギリスの主な経済指標には以下のようなものがあります。

 

政策金利発表:重要度=最高

中央銀行であるイングランド銀行(Bank of England=BOE)が金利率の変更などを毎月上旬に発表。

BOEは「ストップ&ゴー政策」という、短期で金融政策転換する方針を取っているので、金利の変化に注意する必要があります。

     

 

金利政策会議は金融政策委員会(Monetary Policy Committee=MPC)によって行われ、BOEが政策金利を発表した2週間後にMPC議事録(重要度=)が公表されます。

これは金利政策会議の内容をまとめた報告書ですが、その内容も今後の経済を測る参考となるので注目したほうがいいでしょう。

 

雇用統計:重要度=

雇用者数や失業率の推移、失業保険の申請件数を見ることによって景気を測ることができます。

毎月15日前後の夕方に発表。

 

・四半期GDP:重要度=

3か月ごとに発表される国内総生産の値です。

GDPは国の経済成長率そのものなので、相場の動きの重要な指標といえます。

イギリス国家統計局により1・4・7・10月の下旬に速報値が発表され、以降改定値と確定値が順を追って発表されます。

 

貿易収支:重要度=

貿易収支でプラスかマイナスかによって経済状況を測ります。

毎月上旬発表。

 

購買担当者指数(PMI:重要度=やや低

製造業・建設業・サービス部門それぞれの購買担当者に対してアンケート調査や販売価格の調査をして発表される指標です。

50%を上回れば景気が拡大傾向、下回れば後退傾向にあるとされています。

毎月上旬発表。

 

以上、主な経済指標を挙げてみましたが、他にも住宅に関する指標小売物価指数鉱工業生産指数など相場に影響しそうなものがいろいろあります。

 

イギリスは持ち家率が高いので、住宅価格や住宅着工件数など不動産の売買状況を表した指標は、イギリスの経済や景気の状況を測る参考となるのです。

また、資源として原油を持っているので、原油価格の変動も為替に影響してきます。

 

ポンド値上昇と下降の理由

ではポンドの価値が上下するのはどんなときなのでしょうか?

前の章でご紹介した経済指標で景気が良いときにはポンドが買われて価格が上がりますし、悪いときにはポンドが売られて価格が下がります。

 

経済的なこと以外でも、社会情勢の不安定さからポンド価格が下がることがあります。

特に、ここ数年イギリスではイスラム過激派によるテロが頻発していますよね。

イギリスは世界最大規模のロンドン市場があり、また移民も多いのでテロの標的になりやすいようです。

また、スコットランドが独立するなどしたら、社会情勢が大きく混乱することになるでしょう。

 

ふぅ~!!
ポンド/円で取引するなら日本とアメリカの経済指標もかかわってくるし、ユーロの影響だってありますよね。

気にしなければいけない社会情勢が多すぎますよ~!!!

 

「オマエはもう死んでいる」by ケンシロー ポンド

取引する前から殺人通貨の餌食になっている僕であった・・・・。

 

取引するのによい時間帯は?

本業を持ちながらFXをするかたにとっては、最適な時間に取引できるかが気になるところでしょう。

 

【ポンドの取引をするのによい時間帯】

夏時間→17:30前後(ピーク)~24:00前後

冬時間→18:30前後(ピーク)~25:00前後

※サマータイムの期間は毎年3月最終日曜日~10月最終日曜日です。

 

ポンドの取引はロンドン市場が本場です。

イギリスはサマータイム制を採用しているので、夏場は日本時間の16時~24時、冬場は17時~25時にロンドン市場が開いています。

 

しかし、イギリスの経済指標の多くが発表されるのが、夏場は日本時間の午後5時半、冬場は6時半であるため、値動きのピークがそれに合わせた時間になるのです。

 

また、夏場は日本時間の午後8時から、冬場は午後9時からニューヨーク市場が始まるので、両方の市場が重なると、より取引が活発になります。

さらに毎月上旬のその時間にはイギリスの政策金利発表も行われますので注意してください。

 

そして夏場24時、冬場25時には毎日金の値段が決定(ロンドンフィキシング)します。

ロンドン市場は金の取引における中心地であり、イギリスの輸出入においても金が大きなウエイトを占めています。

そのため、ロンドンフィキシングは為替相場に影響を与える要因となっているでしょう。

 

分かりやすいように以下に表にしました。

ロンドンフィックス

これらの時間帯が、値動きが激しくなり為替差益を狙った取引に向いています。

しかし逆にいうと素人にとってはとてもリスクの高い時間帯となるので、自信のないかたはこの時間帯にポジションを持つのは控えたほうがいいでしょう。

 

ロンドンフィックスについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

ロンドンフィックスとは?前後は変動がしやすい!活用戦略も紹介

 

 

ブレグジットの影響は?

ポンドとユーロ

 

2019年3月29日にブレグジットが行使されることとなり、為替相場への影響が懸念されています。

ブレグジットって何のこと?」

と思った方もいるかもしれませんね。

 

ブレグジットとは?

ブレグジットとはBrexit、すなわちBritainのexitを意味する造語です。

ではBritain(=イギリス)がどこからexit(出ること)するのでしょうか?

そうです、EUから離脱することをブレグジットといいます。

2016年6月に行われた国民投票の結果、離脱賛成派が反対派をわずかに上まわり、離脱の方向にかじ取りすることとなったのです。

 

相場への影響

先ほど、ポンドの価格が下降する理由で、イギリスの経済状況の悪化を挙げましたが、EU離脱によっても経済的に大きなダメージを受けることは避けられません。

 

イギリスのEU離脱によって、イギリスとEUの双方が経済的打撃を受けるといわれますが、どちらかというとEU側よりイギリスのほうにダメージが大きく出るだろうと予想されています。

そのため、ユーロ以上にポンドの下落が起こる可能性が高いでしょう。

 

2019年3月29日に離脱予定となっていますが、いまだにEUとの交渉が難航しており、どうなるか誰にもはっきりしたことはわからない状況です。

その時々のニュースをチェックして、EU離脱にともなうポンド相場の変化に対応していきましょう。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ポンドは初心者が手を出すと危ない通貨だということがわかりましたね。

 

その理由は相場の読みの難しさと値動きの激しさにあるようです。

値動き幅が大きいことは、利益も大きく見込めるけれど、損失も大きいということですね。

また一気に急上昇・急降下するのでロスカットされやすいデメリットもあります。

 

しかも、イギリスはEU離脱という歴史的な局面を迎え、今後動乱の時代が続くと想像されます。

 

しかし、ポンドは金利が高いことと流動性が高いというメリットがあります。

よく研究して扱えば大きな利益をもたらしてくれるのではないでしょうか。

 

この記事があなたのお役に立つとうれしいです。

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