為替の値動きはランダムじゃない!ランダムウォーク理論の矛盾


FXはトレーダーが為替の動きを予想してポジションを取り、利益を儲けていきます。

しかし、世の中には「為替の値動きがランダムに動いている」、つまり適当に動いていると言われていることがあります。

そんな動きをFXの世界では「ランダムウォーク理論」と呼んでいます。

 

「為替の値動きがランダム?」

「なら相場を予想しても意味ないような・・・」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

こんにちは!

FXを日々勉強している大輔です。

普段為替を予想してFXをするのに、為替の値動きがランダムだったらおかしくないですか?

大輔くん、いいところに気づいたわね。

そう、「ランダムウォーク理論」は多くが否定されているわ。

かくいう私も「ランダムウォーク理論」には否定意見よ。

リサさんも否定するランダムウォーク理論ってどんなものだろう・・・。

 

今回は否定意見も多い、ランダムウォーク理論について紹介していきます。

ランダムウォーク理論のランダムウォークとは、別名「乱歩」や「酔歩」と言われていて、確率的に無作為に選ばれる運動です。

ランダムウォーク理論について、FXで否定されている理由とともに僕と一緒に見ていきましょう。

 

ランダムウォーク理論とは?

先ほどにも話した通りランダムウォーク理論とはFXの為替相場の値動きを予想することはできないことを説明した理論です。

と言われても、頭がポカーンとなりますよね。

 

簡単に説明しますと、ランダムウォーク理論では「FXの相場を予測しても値動きがランダムであるから、意味がない」ということを言っているのです。

 

為替相場はFXや株のことを知らない人からすればランダムに動いていると見えるでしょう。

つまり、ランダムということは毎回為替が上がるか下がるかを考えたときに確率が50%になります。

さらに為替相場はトレーダーと同じ数だけ考えや手法があるので、一人のトレーダーが予想できないこともあります。

このため為替相場はトレーダーにとって常に予測できないランダムウォークと考えられているのです。

 

為替相場はランダムウォークとは言えない!

先ほど「為替相場がランダムウォークと言われていること」についてお話ししましたが、ほとんどの場合「為替相場はすべてがランダムウォークではない」と否定されています。

「ほんとに為替相場はすべてランダムじゃないの?」

と思われるかもしれません。

しかし、為替相場のすべてがランダムウォークではないと言われる理由が3つあります。

 

1.為替相場は世界情勢に影響される

為替相場は世界情勢によって決まった動きをすることがあります。

それは経済指標の発表や戦争やテロ自然災害などが起こったときです。

 

このなかでも、とくに経済指標が発表されるときは為替が決まった動きをします。

経済指標とは、各国の公的機関が発表する経済状況を数値化(政策金利GDP雇用統計貿易赤字など)したものになります。

 

経済指標は相場に対して大きな影響力を持っています。

その国の経済指標の数値が良ければ通貨の相場も上がり、悪ければ通貨の相場は下がるのです。

さらに経済指標の発表時間は決まっているので、為替の変動に対して必然的に為替の動きを予想や対応することができます。

 

2.トレンドは非ランダム

トレンドが発生した時も、為替相場の値動きはランダムではなくなります。

トレンドは、トレーダーにとって人気の通貨の価値は上がり続け、人気がない通貨の価値は下がり続ける状態になります。

これはトレーダーが「経済指標」などから得た情報で国の経済状況を判断し、通貨を買い増やしたり、売り減らしたりしているからです。

 

すると為替チャート上には一方向に上昇し続けている状態の上昇トレンド、一方向に下がり続けている状態の下降トレンドが表れます。

これらのトレンドはトレーダーの動きによって為替相場が動いているので、為替相場で毎回の確率50%で上がり下がりを繰り返しているランダムではない部分になります。

 

3.専業トレーダーはいないはず!

もし、すべての為替相場の値動きがランダムウォークであるというのであれば、FXの専業トレーダーはいないでしょう。

 

専業トレーダーはFXの取引で日々の生活をしています。

生活ができるのも為替相場を予想して勝ち続けて儲けているからこそ、専業トレーダーをやっています。

為替相場がランダムウォークであって、確率が毎回50%であれば専業にはしないでしょう。

それはFXが博打と言っているようなものです。

 

トレンドは為替の値動きのなかでもランダムと言えないのは僕にもわかります。

もし、ランダムウォーク理論の通りであればトレンドは起きないはずですよね。

そうね。

為替の値動きが上がり続けること、下がり続けることはないわね。

じゃあ実際のチャートでランダムウォークが否定される局面を見ていきましょうか。

 

実際のチャートによるランダムウォークの否定

前章で「為替相場がすべてランダムウォークではない」と否定してきました。

そこで今から、実際のチャートで為替相場がすべてランダムウォークではないと言える2つの為替の局面を歴史的背景とともに見ていきましょう。

 

1.リーマンショック

経済や為替に興味のない方でもリーマンショックという出来事を一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

「聞いたことはあるけど、どうして起きたのかよくわからない・・・」

という方もいらっしゃるでしょう。

 

リーマンショックとは2008年9月に証券会社リーマンブラザーズが経営破綻してしまったことによって起きた世界的な金融危機です。

リーマンブラザーズの経営破綻を引き起こした原因は、その時期に流行したサブプライムローンなります。

 

サブプライムローンは、所得や信用力が低く普通のローンを組むことができない人に向けた高金利の住宅ローンです。

当時アメリカの不動産業は好景気であり、ローンが返済できない状態になったとしても、好景気で価格が上昇し続けている住宅や土地を売ることで返済が可能になります。

 

さらに金融機関はもっと利益を得るために、サブプライムローンを証券化したのです。

証券化とは簡単に言いますと「返済を受ける権利」の商品化です。

そして証券化したサブプライムローン(債権) を世界中の銀行や投資家に向けて売り始めていきます。

 

それを銀行や投資家はたくさんの利益を得ることができるということでたくさんの債権を買っていきます。

 

しかし価格が高騰した住宅と土地は買い手がつかなくなり、価格が下がり始めたのです。

価格が下がったことでサブプライムローンを組んでいた人たちは住宅や土地を売っても、ローンを返済することができなくなり、債権を保有している投資銀行や投資家は大損失を受けます。

 

その結果、多くのサブプライムローンの債権を保有していた投資銀行リーマンブラザーズは経営破綻してしまったのです。

この経営破綻は世界中に影響を与え、世界的な金融危機になったのです。

 

長々とリーマンショックの起きた原因を話してきましたが、ようやくここからが本題になります。

この金融危機が起こったことで、やはりドル円為替に影響がでてきたのです。

その時のドル円の為替チャートを図で見ていきましょう。

 

リーマンショック

チャートを見てわかるように、2006年~2007年に買い手がつかなくなり住宅や土地の価格が下がり始めたところから、サブプライムローンの不良債権化による影響でドルが売られ、円が買われていきます。

これはサブプライムローン債権に手を出していなかった日本の安全通貨である円をトレーダーが損失を防ぐために買うことでドル安、円高になったのです。

 

さらにリーマンブラザーズの経営破綻が起きることでアメリカに対する経済不安をトレーダーに与えてしまい、ドル安円高が加速していきます。

よってチャートには下降トレンドが長く続くことになったのです。

 

この長期的な下降トレンドはリーマンショックという金融危機が起きたことによってランダムではない値動きが出てきたことになります。

これによって為替相場の値動きがすべてランダムウォークではないことが見えてきますね。

 

2.スイスフランショック

続いて為替相場がランダムウォークではない為替チャートということでスイスフランショックについて見ていきます。

「スイスフランショック?」と、先ほどのリーマンショックに比べてあまり聞いたことのない方もいるでしょう。

スイスフランショックとは、2015年1月15日にスイス中央銀行が行った政策変更による為替相場で起きた騒動を言います。

 

スイス中央銀行の政策変更とは1スイスフラン=1.20ユーロを撤廃したというものです。

「1スイスフラン=1.20ユーロ?」とさらなる疑問が浮かぶことでしょう。

 

スイス中央銀行は1スイスフラン=1.20ユーロと何が起きたとしても無制限為替介入する方針だったのです(ユーロペッグ)。

為替介入とは国が外国為替相場に影響を与えることを目的に外国為替での売買をすることを言います。

 

つまりスイスは常に1スイスフランの価値が1.20ユーロを上限となるように相場を安定させていたのです。

それゆえにスイスフランは安全通貨として選ばれていました。

 

しかし、スイス中央銀行はこの政策を破棄したのです。

その時のユーロスイスフランのチャートを図に示したので見ていきましょう。

 

ユーロスイスフラン

無制限介入を破棄した結果、ユーロスイスフランは急激に暴落し、ユーロ安スイスフラン高になります。

 

この為替の動きは2015年1月15日の約20分間で起きた出来事です。

このチャートを見ると、為替の動きがランダムウォークだと言うことは無理があるでしょう。

なぜならスイス中央銀行が1スイスフラン=1.2ユーロを上限に為替を安定させていて、ユーロペッグの破棄で大暴落を引き起こしたのですから、為替の値動きをランダムと述べるランダムウォークとは言えませんよね。

 

この2つの局面では長期的なトレンドと短期的なトレンドによってランダムウォークは否定されてきますね。

そうね。

さらには、この2つの局面で重要だった経済指標を分析することでランダムウォーク理論に縛られない分析方法もあるのよ。

 

ランダムウォークを破るファンダメンタルズ分析

ランダムウォークは為替相場の値動きを予想しても意味がないという考えですが、FXをしていく上で為替相場を予想していかなければエントリーすることもできなくなります。

そこでランダムウォークに縛られないで為替相場を予想する手段として、ファンダメンタルズ分析があります。

 

ファンダメンタルズ分析とは、為替に影響を与えるファンダメンタルズといわれる経済指標(各国のGDPや雇用統計、物価指数、国際収支など)や商品相場(金、原油の相場)などから相場を分析することをいいます。

つまりチャートから分析をするテクニカル分析とは違い、ファンダメンタルズ分析は各国の経済状況から分析をしていくものです。

 

トレーダーがファンダメンタルズ分析で主に分析をしていくのは、ニュースや経済指標の格差です。

これはニュースや経済指標から自分が取引をする通貨ペアの2か国間の格差を見つけ、相場が将来的どのように動くのか予想していきます。

ただしファンダメンタルズ分析は膨大な情報をもとに予想していくことになるので、FX初心者には難しい分析方法です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はランダムウォーク理論についてご紹介してきました。

ランダムウォーク理論では為替相場の値動きがすべてランダムに動き、予想できないものと述べています。

 

しかし、為替相場のすべての値動きはランダムウォークではありません。

為替相場の値動きは経済指標やトレンドによるランダムではない動きもあります。

為替の値動きがすべてランダムであると思うのではなく、ランダムではないパターンのある部分を見ることを為替の予測の参考に役立ててみてください。

 

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