FXは世界の経済状況に左右される!リスクオン・リスクオフとは?

2018年9月17日

リスクON OFF

FXを始めるうえでリスク(損失)はつきものです。

あなたがFXの取引でリスク(損失)は避けたいですよね。

ではリスクオンリスクオフというのをご存知でしょうか?

 

「リスクオンとリスクオフ?」

「リスクをまるでスイッチで操作しそう」

なんて思われる方多いのではないでしょうか。

こんにちは!

FXを勉強中の大輔です。

リスクオンとリスクオフ、どちらも名前からして危険な香りしかしないんですが・・・。

そうね。

FX以外でもリスクって言葉を聞いただけでも嫌なのよね。

だけどリスクオンとリスクオフはFXの相場では覚えておく必要があるわ。

 

というわけで、今回はリスクオンリスクオフについてご紹介していきます。

FXのリスクオンとリスクオフは、世界の経済状況によってリスクのスイッチがオンオフになるイメージです。

では、そんなリスクのスイッチの仕組みを僕と一緒に見ていきましょう。

 

リスクオンとは?

リスクオン(リスク選好)とは、トレーダーがリスクの高い通貨を買い増やしていくことをいいます。

「ちょっと待って・・・わざわざリスクの高い通貨を買うなんておかしくない?」

と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

 

リスクの高い通貨を買うのにはちゃんと理由があります。

ではリスクオンが起きる様子のイメージ図を見ていきましょう。

リスクオン イメージ図

リスクオンはトレーダーが世界の国の政策や経済成長を見て、「これから景気がよくなるだろう」と予想したところから始まります。

景気がよくなると予想したトレーダーはリスクの低い通貨を売りに出し、リスクの高い通貨を買い増やしていきます。

 

普通であればリスクの高い通貨を自ら進んで買うことはあまりないとは思いますが、景気がよくなるということでリターンを狙って買うことが多くなるのです。

 

リスクオンで買われる通貨

リスクオンはリスクの高い通貨を買うこととお話ししましたが、どの国の通貨がリスクの高い通貨なのでしょうか。

またどんな特徴の通貨なのか、リスクオンで買われる通貨、売られる通貨を図に示したので

見ていきましょう。

リスクオン 買われる通貨イメージ

リスクオンで買われるリスクのある通貨は主に発展途上国、新興国の通貨でトルコリラ、メキシコペソなどです。

発展途上国は経済が安定していないことが多く、通貨の価値も不安定です。

 

しかし、発展途上国の通貨は自国の経済発展のために他国から資金を呼び寄せるために金利が高く設定されていています。

そのため国の政策による金利上昇を見込んでスワップポイントでの利益を得ることが可能です。

スワップポイントについてはこちらの「FXのスワップポイントを知る。FXの楽しみはトレードだけじゃない!」を参考にご覧ください。

 

他には資源国通貨もリスクオンで買われる通貨になります。

資源国通貨とは、資源の輸出が盛んで資源価格に影響を受ける国の通貨です。

主にオーストラリアドル、南アフリカランドなどの通貨が挙げられます。

 

例として南アフリカは鉄鉱石、金などの鉱物資源の輸出が盛んです。

金の価値が上昇すると南アフリカの景気がよくなり通貨価値も上昇していくのです。

つまりトレーダーは資源国通貨の為替の値幅による利益を得ることができ、リスクオンで通貨が買われる要因となります。

 

リスクオンで買われる通貨はリスクの高い通貨ですが、反対にこのとき売られる通貨はリスクの低い通貨となります。

リスクの低い通貨は主に日本円、アメリカドル、スイスフランとなります。

この3種類のリスクが低い通貨についてはこれから詳しく解説していきます。

 

リスクオフとは?

リスクオフ(リスク回避)とはトレーダーがリスクの低い通貨を買い増やすことをいいます。

ではリスクオフが起きる様子をイメージ図でみていきましょう。

リスクオフ イメージ図

先ほどのリスクオンとは反対に経済の悪化、自然災害、戦争や紛争などが起きたとき、トレーダーは景気が悪くなると予想していきます。

すると自らへの損失を最小限にするために保有しているリスクの高い通貨を売り、リスクの低い通貨を買い増やしていくのです。

 

リスクの低い通貨はリターンが少ないものの、価値が安定しているため、安全重視のトレーダにとっては買いやすくなります。

 

リスクオフで買われる通貨

リスクオンで少しお話しましたが、リスクオフで買われる通貨はリスクの低い通貨になります。

ではリスクオフで買われる通貨、売られる通貨を図に示したので見ていきましょう。

リスクオフ 買われる通貨イメージ

リスクの低い通貨は日本円、アメリカドル、スイスフランです。

「日本円ってリスク低いの!?」なんて驚いている方もいるのではないでしょうか。

 

僕たちも知っている通り、日本は財政赤字を抱えていることを考えると違和感があるかもしれません。

日本円、アメリカドル、スイスフランの3種類の通貨は安全通貨と呼ばれています。

安全通貨とは世界で金融危機や経済悪化が起きたときに買われる通貨です。

安全通貨に選ばれる通貨は、以下のような条件を持った通貨が対象となります。

 

・経済的に関連性のない通貨(経済悪化、金融危機の国の影響を受けにくい通貨)

・大国の通貨(基軸通貨)

・地政学的に関連性のない通貨(テロや戦争の影響を受けにくい国の通貨)

・中立国の通貨

 

上の条件を含めて日本円、アメリカドル、スイスフランがリスクオフで買われる理由を表にまとめたので見ていきましょう。

国名 通貨 リスクオフで買われる理由
スイス フラン

・スイスは永世中立国である

・地政学的リスクが少ない

日本

・円は流動性が高い

・日本は対外純資産が世界最大である

・円はアメリカやヨーロッパが金融危機や経済悪化したときに逃げ

やすい通貨である

アメリカ ドル

・ドルは流動性が高い

・ドルはヨーロッパが金融危機や経済悪化したときに逃げやすい

通貨である

・ドルは基軸通貨である

スイスは条件にもある永世中立国であり、他の国から経済的に大きな影響を受けにくいため通貨の価値が安定しています。

 

意外にも安全通貨として選ばれている日本は、世界的に見ても治安のよい国として有名です。

リスクの高い通貨の国の特徴として経済・治安が悪いことが挙げられますが、治安がよい日本の円は経済や治安は世界的に見て安定しているとされているため、リスクの低い通貨に選ばれています。

 

また日本円は表にも示しているように世界最大の対外純資産があります。

対外純資産とは国や個人、企業が外国で保有している資産(対外資産)から国や個人、企業が外国に対しての負債(対外負債)を差し引いた額をいいます。

つまり日本は外国に対して資産をたくさん保有しているので、安全通貨とみなされているのです。

 

では、アメリカはどうでしょうか?

アメリカは現在の世界経済を動かしているといっても過言ではないくらい超大国です。

世界の経済を動かせるくらいアメリカドルは流動性の高い通貨です。

流動性の高い通貨は価格も安定がしやすいので安全通貨に選ばれます。

 

しかし、アメリカは対外純資産の反対である対外純負債が世界一の国です。

つまり、アメリカは世界の国々に対して負債がたくさんあるのです。

現在は安全通貨として選ばれていますが、この先は経済状況によっては安全通貨ではなくなる恐れもあるので注意しましょう。

 

日本円がリスクの低い通貨に入るなんて知らなかったです!

これで何か経済危機が起きてもリスクの低い通貨を買えば安心ですね。

今は大丈夫そうなリスクの低い通貨も、リスクの高い通貨になるときが来る恐れもあるわ。

だから、自分が取引する通貨は常にチェックする必要があるわね。

 

リスクオン・リスクオフ相場の特徴

通貨取引を行うトレーダーのなかには、国の政策発表や経済状況などから景気が良くなる、悪くなると予想する場合もあります。

そのため、為替相場には状況を踏まえて行動したトレーダーたちの心理状況が反映されていることがあります。

 

ここからは、そんな相場の特徴をそれぞれ見ていきましょう。

 

リスクオン相場

リスクオンの状態の相場はリスクの高い通貨が買われますので、高金利通貨や資源国通貨の為替のトレンドが上昇していく傾向になります。

逆に、売られていくリスクの低い通貨のアメリカドルはドル安に、日本円は円安になります。

 

さらにこのトレンドは長く続く傾向があり、「順張り」と呼ばれる手法を使われることが多くなります。

「順張り」とはトレンドと同じ方向に買いや売りの注文をする手法で、今回の場合では、高金利通貨・資源国通貨を買い、ドル・円を売ることを指します。

つまり、リスクオン相場はトレーダーにとって利益を稼ぐ場になるのです。

 

リスクオフ相場

リスクオフ相場ではリスクオン相場とは反対にリスクの高い通貨の高金利通貨・資源国通貨が売られて、リスクの低い通貨が買われるのでアメリカドルはドル高に、日本円は円高になります。

つまり、リスクの高い通貨の為替が下落にするのです。

下落したときは慌てずに、為替の流れにまかせて取引をするようにしましょう。

 

リスクオンの注意点

リスクオン相場の特徴でもお話しましたが、リスクオン相場ではトレンドが上昇し続ける傾向になるので順張りが有効になります。

 

しかし、順張りの反対になる「逆張り」はトレーダーにとって大きな損失を生み出してしまいます。

「逆張り」とは、トレンドとは反対の方向で売りや買いの注文をする手法です。

つまりトレンドが上昇したときに売りに出し、トレンドが下落したときに買い入れる方法になります。

 

リスクオン相場の場合は「逆張り」のトレンドが上昇したときに売りに出すことから始まります。

リスクオン相場で「逆張り」したときのイメージ図を示したので見ていきましょう。

逆張り

図のようにリスクオン相場でトレンドが上昇しているとき、トレーダーが「もう為替が下落するころだろう」と通貨を売りに出したとします。

するとリスクオン相場は上昇トレンドが長く続く傾向にあるため、下落するまで長くかかるのです。

 

また本来売りに出したときの通貨価格よりも高い価格で売りに出せることにもなり、利益が減ることにもなりかねません。

リスクオン相場では逆張りを避けて、トレンドに沿って取引をすることが大切です。

 

リスクオフの2つの注意点

リスクオフはトレーダーに大きな損失をもたらす相場です。

損失を防ぐためにもリスクオフで注意しなければならない2つの注意点があります。

 

経済状況が悪くなったら早く売りに出す!

リスクオフ相場はトレーダーが自然災害や戦争、国の政策などによって経済が悪くなると予想したときリスクのある通貨を売りに出すことはお話しましたね。

リスクの高い通貨の為替は売りに出されることにより、下落が始まります。

 

しかし注意するのは下落すること自体よりも下落する速さにあるのです。

みなさんがリスクの高い通貨を保有していて、下落してしまった場合どうするでしょうか?

 

リスクが高いということは損失が大きいということです。

そう考えたら損失が大きくなり続ける通貨を早く手放したくなりますよね?

すると為替は短時間で大きく下落へと向かっていくのです。

つまり、リスクの高い通貨を保有していれば、あっという間に損失が大きくなるのです。

 

さらにこのまま下落が続くと「セリングクライマックス」が起きてしまいます。

「セリングクライマックス」とは為替下落をみたトレーダーたちが弱気になることで一斉に通貨を売りに出すことをいいます。

一斉にリスクの高い通貨が売り出されてしまうと為替の大暴落を引き起こすことになります。

 

経済状況の悪化、戦争や紛争が予想されたときは通貨を早めに売りに出した方が損失は少なくて済むので、知識として頭に入れておいてください。

 

危機が起きた場所によって売られる通貨は変わる!

リスクオフは世界で危機が発生した国によって、リスクのある通貨は変わります。

たとえばヨーロッパで金融危機が起こった場合はユーロがリスクのある通貨になり、多くが売りに出されてしまいます。

 

「アメリカで危機があればドルが売られる」というように、ニュースやネットで手に入る世界の情報には常にチェックが必要となります。

 

リスクオフだけではなくリスクオンにもいえることですが、各国の経済指標株価自然災害の有無などはチェックすべき情報です。

経済指標とは簡単にいいますと、ニュースで耳にするGDP(国内総生産)、雇用統計、貿易赤字など政府が発表する経済状況を数値化したものです。

 

とくに世界最大の経済国であるアメリカの経済指標には要注意です。

アメリカの経済指標は数値によって通貨の為替が大きく動くため、経済指標の発表日時は把握しておくことが大切です。

 

アメリカの経済指標のひとつである米雇用統計に関してはこちらの記事「毎月必ずチェック!米雇用統計の波に乗って一気に利益を出そう!」を参考にご覧ください。

 

世界の情報にはアンテナを立てて、常日頃からニュースや新聞で情報を手に入れることも大事ですね!

そうね。

リスクオンとリスクオフはどちらも現状の経済情報を知ることが大事よ。

FXが利益を出すか、損失を出してしまうのか、分かれ道になってくるわ。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はリスクオン・リスクオフについてご紹介してきました。

 

リスクオン・リスクオフに注意していれば利益を得ることも、損失を最小限にとどめることも可能になります

現在は昔に比べて簡単に情報が手に入るので、ニュースや新聞、インターネットで世界情勢をチェックすることでFXの相場の予測に役立ててみてください。

 

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