3種類の線の特徴をつかめ!ストキャスティクスはレンジ相場が得意!
FXでは相場の動きを予想するとき、テクニカル分析がメジャーですよね。
今回はテクニカル分析の1つストキャスティクスについて解説していきます!
「おすすめのオシレーター系のテクニカル分析が知りたい」
「ストキャスティクスって噛みそうな名前だし、なんだか難しそう」
そんな風に思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
こんにちは、テクニカル分析が大好きな大輔です! 僕はいまだにストキャシュ・・・。
ストキャスティクスよ。 ちゃんといえるように、早口で10回いってみて。
ス、スト、ストキャ、ストキャシュ・・・。 いえません。 早口なんて無理です、リサさんのいじわる。
(大輔くんまた泣かせちゃった。 そろそろ優しくしてあげようと思っていたのに)
早口でいえるように練習しておきます・・・。
さて、気を取り直して今回はストキャスティクスについてご紹介していきます!
目次
ストキャスティクスってどんなテクニカル?
テクニカル分析にはトレンドを判断するトレンド系と、相場の「売られすぎ・買われすぎ」を判断するオシレーター系があります。
ストキャスティクスはオシレーター系のテクニカル分析で、1950年代にジョージ・レイン氏によって考案されました。
多くのFX会社では%K、%D、Slow%Dの3本の線が表示されますが、最近では%DとSlow%Dの2本の線を使ったスローストキャスティクスを使っているところもあるんです。
ちなみに%K、%Dの2本を使った場合はファストストキャスティクスと呼ばれています。
まずはざっくり図を見てみましょう。
%Kは3本の中で一番早く動く線で、ある期間内での最安値と最高値の中で、直近の高値がどの位置にあるのかを表したものです。
設定期間は一般的には5日間が多く使われていますが、9日間や14日間が使われることもあります。
%Dは%Kの移動平均線で、%Kよりも遅いスピードで動きます。
移動平均の設定期間は3日間が一般的です。
Slow%Dは%Dの移動平均で、3本の線の中では一番遅く動きます。
移動平均の設定期間は3日間がよく使われ、3本の線の中では一番重視する線で、価格の転換の判断に使います。
ストキャスティクスの計算式
ストキャスティクスはFX会社のインジケーターが自動で計算してくれますが、計算式を知っておくと、より理解が深まること間違いなしです!
といってる僕は計算式が苦手ですが・・・。
ストキャスティクスの計算式は以下になります。
【%Kの計算式】
%K=(本日の終値 – A日間の安値)÷ A日間の最高値 – A日間の最安値)
【%Dの計算式】
%D=(A日間ストキャスティクスの分子のB日移動平均)÷(A日間ストキャスティクスの分母のB日移動平均)
【Slow%Dの計算式】
Slow%D=%DのC日の移動平均
先ほども少しお話ししましたが、日にちは以下の通りになります。
Aのところは5日間が多く使われ、9日間や14日間が使われることもあります。
BとCは3日間が使われることが多いです。
ぼ、僕だっていつまでも「計算式見たら頭が痛くなる」とかいっていられません! 計算式、どんと来い!
あら大輔くん、珍しく頼もしいわね。
ストキャスティクスはレンジ相場が得意
ストキャスティクスが向いているのは、もみ合いが続くレンジ相場です。
相場の7割ほどがレンジ相場といわれているので、ストキャスティクスの出番は多いですね!
ストキャスティクスは「30%以下は売られすぎ」、「70%以上は買われすぎ」と判断することができます。
基本的には「売られすぎと判断したら買う」「買われすぎと判断したら売る」という逆張りに使います。
逆張りについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご参考ください。
エントリーポイントはここ!
では次に、ストキャスティクスのエントリーポイントを見ていきましょう。

ストキャスティクスのエントリーポイントは以下になります。
図の①と②のところと、あわせて見てみましょう。
【売りサイン】(図の①)
%K・%D・Slow%Dの3本の線が70%を超えているところで、%DがSlow%Dを上から下に抜けたとき。
【買いサイン】(図の②)
%K・%D・Slow%Dの3本の線が30%を下回るところで、%DがSlow%Dを下から上に抜けたとき。
基本的には30%を下回ると売られすぎ、70%を超えると買われすぎと判断することができますが、より精度を高めたいときは以下での判断をすると信頼性が高くなります。
・20%もしくは10%を下回ったところで売られすぎと判断し「買い」
・80%もしくは90%を超えたところで買われすぎと判断し「売り」
ただしチャンスも減るので、慎重に取引したい人におすすめです。
注意点
レンジ相場に強いストキャスティクスですが、反対に強いトレンド相場では本領を発揮することができなくなります。
トレンドが発生すると、%K・%D・Slow%Dの線が天井や谷底に張り付いたまま横ばいになりやすい傾向があります。
70%を超えたので買われすぎと判断して「売り」を入れたり、30%を下回ったので「買い」を入れたとしても、上下の動きが見えないと、予想とは反対にそのままどんどん下降したり、または上昇したりして大きな損失になってしまうかもしれません。
強いトレンド相場のときはストキャスティクスを使わず、ほかのテクニカル分析でトレンドを判断していきましょう。
また素早く動く%Kを中心にエントリーポイントを判断してしまうと、ダマシにあう可能性も高くなります。
ダマシとはサインが出ていても予想とは反対に相場が動くことです。
ダマシは相場を動かすほどの大きな資金を持っている投資家などが、ほかの投資家の損切りを狙って行う手法です。
ダマシを避けるためにも、ほかのテクニカル分析と組み合わせたり、%D・Slow%Dの動きもしっかり確認してから慎重にエントリーしていきましょう。
ストキャスティクスはレンジ相場向きなんですね! 誰だって得意・不得意がありますもんね。
あら、大輔くんが得意なのは何かしら? ゲーム? 今日もチャートを見るっていってて、結局スマホでゲームやってたわよね。
う、バレてる。 いい返す言葉が見つかりません・・・。
あわせて使いたいテクニカルはMACD
相場の動きをテクニカル分析で予想するときは、1つのテクニカル分析に頼るのではなく、2~3つのテクニカル分析を組み合わせて使うと、より精度の高い予想をすることができます。
1つのテクニカル分析だけで判断してしまうと、エントリーポイントがわかりにくかったり、ダマシにあう可能性が高くなったりしてしまいます。
ストキャスティクスはオシレーター系のテクニカル分析なので、合わせて使うなら、得意分野が異なるトレンド系がおすすめです。
今回はストキャスティクスと相性の良い、トレンド系のテクニカル分析MACD(マックディー)をご紹介します。
MACDとは移動平均線を改良したテクニカル分析で、移動平均線よりも早くトレンドをつかむことができるんです。
MACDは2本の線から成り立っていて、MACDは早く動き、シグナルは遅く動く線になります。
下から上に向けて2本の線がクロスする場合は、上昇トレンドのサインでゴールデンクロスと呼ばれています。
反対に上から下に向けて2本の線がクロスする場合は、下降トレンドのサインでデッドクロスと呼ばれています。
MACDのエントリーポイントは図の①と②のところになります。
①ゼロラインより下でMACDがシグナルを下から上に抜けてゴールデンクロスしたら買いサイン。
②ゼロラインより上でMACDがシグナルを上から下に抜けてデッドクロスしたら売りサイン。
ストキャスティクスとMACDを合わせたサインは以下になります。
・ゼロラインより下でMACDがシグナルを下から上に抜けてゴールデンクロスし、ストキャスティクスが30%以下なら買いサイン。
・ゼロラインより上でMACDがシグナルを上から下に抜けてデッドクロスし、ストキャスティクスが70%以上なら売りサイン。
MACDについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご参考ください。
ストキャスティクスが使えるおすすめFX会社
ストキャスティクスはオシレーター系テクニカルとしてメジャーな存在なので、ほとんどのFX会社で使うことができますが、その中でもおすすめのFX会社を簡単にご紹介したいと思います。
FX会社 |
おすすめポイント |
ヒロセ通商には、ほかのFX会社と違って50種類の通貨ペア数を選択できるLIONチャートプラス+があります。 ピボットやATRなどのLIONチャートプラス+でしか使うことのできないテクニカルも搭載され、高度な分析をすることができます。 また複数のポジションを好きなようにまとめ、トレーダーの目的別に管理することが可能です。 |
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DMMFXには為替相場のほかに日経平均やダウ、株式市場、金などのチャートを比較することが可能なツールとしてプレミアチャートがあります。 また基本的に実装されているレートや注文、ニュースなどを除いて各種機能をメインツールから切り離して利用することが可能です。 初心者でもわかりやすいようにシンプルなアプリツールもあり、操作が分からなくてもLINEによるお問い合わせができます。 |
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GMOクリック証券は19種類の通貨ペアと11種類の主要指数を比較することができるプラチナチャート+があります。 最大4通貨ペアの同時表示を可能とし、38種類のテクニカル指標を加えて、様々な分析手法に対応しています。 また対象期間内での価格変動や増減率への切り替えを可能としているために通貨ペアごとの強弱を見ることもできます。 |
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トレイダーズ証券は初心者でも使いやすいシンプルな取引ツールと豊富なマーケット情報を提供しています。 また取引ツールのほかにMyパフォーマンスというシステムが用意されていて取引の成績を分析してくれるので、自分の取引のクセや失敗の原因などを振り返り、今後の取引に活かすことができます。 みんなのFXのサポートセンターは24時間対応しているので、わからないことはいつでも問い合わせができて安心です。 |
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JFXでは取引ツールのMATRIXチャートが用意されていて24種類の通貨ペアと、35種類のテクニカル分析を使って取引することができます。 ほかにも50種類以上のテクニカル分析が利用できるMT4を分析ツールとして使うことが可能です。 またアナリストでもあるJFXの社長は、自ら動画配信・SNS・レポートなど豊富なマーケット情報や取引のポイントなどを積極的に発信しています。 |
まとめ
いかがでしたか?
オシレーター系の中でもよく使われているストキャスティクスについてお話ししてきました。
ストキャスティクスの特徴としては、
・3本の線で判断する
・レンジ相場に強い
・トレンド相場に弱い
などがあげられます。
ぜひストキャスティクスを、レンジ相場の取引に活用してみてくださいね。